概要
RBL(Real-time Blackhole List)とは、スパムメールや不正アクセスなどの原因となる望ましくないIPアドレスをリスト化したもの。
受信メールサーバーは、メールを受け取る際に送信元のIPアドレスをRBLと照合し、ブラックリストに掲載されている場合はメールを拒否または隔離する。
RBLを管理しているサイトが公開しているDNSサーバもしくはWebサーバに問い合わせることで、IPアドレスがブラックリストに登録されているかどうかを確認できる。
また、ブラックリストに登録されている場合、RBLを管理しているサイトにIPアドレスを入力し、各サイトの手順に従ってブラックリスト登録解除を申請することができる。
RBLを管理しているサイト
RBL | ホスト名 | URL |
---|---|---|
Spamhaus | zen.spamhaus.org | https://check.spamhaus.org/ |
SpamCop | bl.spamcop.net | https://www.spamcop.net/bl.shtml |
BarracudaCentral | b.barracudacentral.org | https://www.barracudacentral.org/lookups |
確認方法
-
管理画面から配信に使用しているIPアドレスを確認する
- ログイン
- メニュー「環境設定」
- 「固定IPアドレス確認」
-
配信に使用しているIPアドレスを逆にする
- AAA.BBB.CCC.DDD → DDD.CCC.BBB.AAA
- 例: 192.168.2.111 → 111.2.168.192
- AAA.BBB.CCC.DDD → DDD.CCC.BBB.AAA
-
各RBLのホスト名の先頭に逆にしたIPアドレスを付ける
- 例: DDD.CCC.BBB.AAA.zen.spamhaus.org
- 例: DDD.CCC.BBB.AAA.bl.spamcop.net
- 例: DDD.CCC.BBB.AAA.b.barracudacentral.org
-
DNSレコードを取得する
$ dig txt +short DDD.CCC.BBB.AAA.zen.spamhaus.org
-
DNSレコードが取得出来たらブラックリストに登録されている、取得できない(NXDOMAIN)場合はブラックリストに登録されていない
Linuxの場合
$ dig txt +short DDD.CCC.BBB.AAA.zen.spamhaus.org 何も表示されない場合はブラックリストに登録されていない DNSレコードが表示された場合はブラックリストに登録されている
Windows CMDの場合
> nslookup DDD.CCC.BBB.AAA.zen.spamhaus.org 以下のように表示されている場合はブラックリストに登録されていない サーバー: XXXX Address: YYYY *** XXXX が DDD.CCC.BBB.AAA.zen.spamhaus.org を見つけられません: Non-existent domain